頬杖のココロの奥

気がついたら頬杖を付いている私が斜め上を見ながらぼやく日々

もうすぐアカデミーだから『雪山の絆』を観る

来月11日がアカデミー賞の授賞式なので、Netflixで鑑賞出来るノミネート作品を順次観ることに。

  • 雪山の絆(スペイン、国際長編映画賞)
  • エストロ:その音楽と愛と(作品賞)
  • ナイアド~その決意は海を超える~(主演女優賞、助演女優賞
  • ラスティン(主演男優賞)
  • ヘンリーシュガーのワンダフルな物語(短編実写映画賞)
  • ジョン・バティステ:アメリカン・シンフォニー(歌曲賞)
  • 彼方に(短編実写映画賞)←視聴済み
  • 伯爵(撮影賞)

他にもアニメ関連でのノミネート作品があるみたいですが、無理です!
こんなに見れません!だって集中力持たないんだから。

ですので、興味のあるものから鑑賞していくことに。
余談ですが、予備知識がないままの作品もあります。あっても他の方のブログで読ませていただいたくらいで、予告編も観ておりません。

まず救いようのない「彼方に」は視聴済みです

あの作品はたしか20分弱なんですが、驚くことに予告編があるんですよね。それって完全ネタバレ全開バッチこーいってことなんでしょうか?
幸せな家族をありったけ不幸にしてみました、さぁどのように感じますか?
というくらい辛すぎる

同じく短編映画の「SKIN」とどちらが胸糞かという感じですね。
胸糞の種類が違いますが、ダークを通り越してこの世の絶望を感じたい方は是非何かしらで観てください。

∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴

・雪山の絆(スペイン、映画)

何かしらのデジャヴ感がありまして、なんか昔観た記憶が??と調べてみたら、イーサン・ホーク主演の「生きてこそ」がまさにこのウルグアイ空軍機571便遭難事故を描いた作品だったんですね。レンタルビデオで観た記憶があります。
何となく同じ様な内容、以外覚えていないので予告編を見直したのですが、今回の雪山の絆がよりパワーアップして作られたというのが解ります。


とにかく観ていて痛みがリアルに伝わってくるというか絶望よりも痛い。
暖かいヒーターの側にいながら、指先やつま先が痺れてきそうで怖い。

この事件については食人についてイメージばかりが先行したそうですが、あのような小さな機体で最初の墜落時に45名中29名も生存したことが奇跡です。
最終的に16名が生還されたのですが、あの雪山でこれだけの人数が生還出来たのは、いくつもの幸運が重なったとしか思えません。

医学生がいたこと
・若い体力のあるラグビー選手団が乗っていたこと
・雪山をスライディングしながらの胴体着陸だったこと(ただ機体は真っ二つ)
・良くも悪くもトランジスタラジオがあったこと

良くも悪くもというのは、ラジオで捜索打ち切りを知り、ラジオで捜索再会を知ったということ。

アンデス山脈の高地、時期は冬。生き物もおらず植物もない。あるのは雪と機体の残骸、そして遺体。
食人行為に至ったとして、生還する為であって誰が責められようか。と言っても彼らの住む国は敬虔なカトリック。しかもセンセーショナルにその点が報道され論議になったそうです。

いつのもタラレバ論で言うなら、「私なら躊躇なく食べます」
自分がその立場に置かれて体力も思考力もなければなんの迷いもなく食べます。

あ、それとこの映画を観ている途中で「なんか、子供の頃映画館で観た『南極物語』みたい」と感じました。一人ずつ、また一人ずつ息を引き取っていく。
ただ、南極物語は怖くて犬が可哀想で泣いていましたが、この映画では泣きませんでした。それより呼吸をするのを忘れていた気がします。

同じ国際長編映画賞には「Perfect Days」もノミネートされていますが、下馬評では「関心領域」が有力だそうで。

ja.wikipedia.org




www.youtube.com